青麻霊薬礼賛阿呆陀羅経 信州北佐久郡中佐都
報徳信者癈人 今井常壽老編述
イエ恐れながら、勿体ながら、現在中風が、殆ど癒って、青麻の神社へ、参拝したる、常壽老お爺が、聊か薬の、効能述れば、耳垢ほじくり、目くそを拭ふて、とつくりお聞きよ、ゆっくりご覧と上顎下顎、ぶつかり次第に、次から次へと、お経文句は、あらあら可祝だ。
抑抑当節ァ 文明開化の 舶来仕掛けで 天保時代にゃ 夢にも知らない 魚の真似する 潜航艇やら 大空かけ行く飛行機なんどで 爺さん婆さん びっくりしゃっくり止まるといふよに 開ける代はりにや 病気の種類も だんだん殖えると いふよな次第で チャカポコチャカポコ
中でも怖いは 脳溢血とて 昔の中風や 卒中なんどと あるにはあったが 当節見たよに 四十や五十の 働きざかりで 一家の大黒 柱と呼ばるる 男も女も ころころ倒れて 一家眷族 路頭にさまよふ みじめを見ること 間々有る様では 油断出来ない チャカポコチャカポコ
殊更頭を 昼夜休めず 使ふ会社や 銀行の頭取 弁護士なんどや 判事や検事は 申すに及ばす 国家の政治に あづかる政府の 大官達まで 忽ち幽明 境を異にし 国家の損害 枚挙に暇無く 亡国病とて 恐るる中風を 未然に防ぐに 唯一の法あり チャカポコチャカポコ
四十過ぎたら 青麻の霊薬 予防薬にと 用ゐて居るなら このよな病気に かからで済むべし 万一不幸に かかった時には 青麻の霊薬 早速一貼 二合の水にて 大凡半時 よくよく煎じて それをば一日 三度飲むべし チャカポコチャカポコ
男女の中風は 申すに及ばず 血液調え 逆上せ引き下げ 頭の痛みも 忽ち全快 言語の難渋 半身不随や 其の外中風に 似たよな病気は 日ましに薄らぎ 遂には拭ふた 如くに癒りて 又々社会に 活動するよに なるのは受け合い 昔の老中が 押したる判より 大きな判をば幾つも並べて 件の如しと 保証するなり チャカポコチャカポコ
終りに臨んで 最う一つおまけに 霊薬青麻の 尊い由来を 申して見るなら 昔の昔の 其又昔の 誰しも知ったる 源義経 奥州下向の 御供をなしたる 常陸の坊とて 海尊法師が 遺法と称して 是迄中風に 不思議の効験を 奏せしものをば 尚更現時の 学理に照らして原料精選 監督厳しく 調薬したれば 普通の薬と 天地の相違じゃ 患者の諸君よ いろいろ迷はず 是非共一度は 試して薬の 顕著な効験に 驚き給へよ あやかり給へよ チャカポコチャカポコ
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