
この度の東日本大震災は、地元岩切地区にも津波こそ無かったものの大きな被害があり、昔からの風情ある町並みや住宅の多くが失われました。そんな中で、歴史的な遺跡なども例外ではありません。いろいろな事情から、当神社の敷地に移設されたものもありました。
写真の中程の石像は、岩切台谷地のNさんの屋敷でお祀りしてきた延命地蔵尊で、地震で倒壊したので、移設の希望がありました。両脇の板碑(弘安年間のものという)は、岩切羽黒前のTさんの敷地内にあったもので、崖崩れ危険があり、移設の希望がありました。
地域の歴史的・文化的なものは、神仏にかかわらず保存していくことが、この地に生きていくものの役目と考え引き受けた次第です。
震災にあった各地で、継承の危機にある文化財が多々あるのではないかと、危惧しています。